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涅槃図

2010年02月15日

涅槃会坐禅会 2月15日に開催。

涅槃会坐禅会は2月15日に開催。

涅槃図には、いろいろあり、当寺でも寺宝として大切に取り扱っております(ずいえんじの場合の由来はこちらから)成り立ちや、絵の中に動植物が描かれている理由、素材の歴史などについてご興味の方は、この時期、ぜひ各地のお寺をお尋ねになってみてください。
当日参拝の方には、縁起のより花草だんご(無病息災の祈願)のプレゼントもあります。

涅槃 Nirvanaとは・・?

ねはん、とは、インドの言葉「ニルヴァーナ」を漢字に音訳した言葉。本来は、火を吹き消した状態の意、煩悩を火にたとえ、その煩悩の火を修行と努力によって吹き消し、さわやかで清浄な、すがすがしい心になること、そのような安らぎの境地のことを指しています。亡くなることを涅槃に入るとも表現しますが、安楽とともにある死のあり方として、古来より仏教でもたいへん大事にされてきた感覚です。

お釈迦様は苦行の末に正しい修行のあり方に気づかれ、菩提樹の下で坐禅を続け、35歳でお悟りを開かれました(成道)。迷いのある人生を乗り越え、迷いのなくなった人生に目覚められました。この悟りの人生のことも、涅槃と現します。つまり、生きている間に仏として生きる世界もまた涅槃であり、仏様は死んだ人のことを指すのではありません。 

お釈迦様は、80歳で亡くなるまで、いのちの大切さと正しい生き方を説いて各地を遍歴されたと伝えられておりますが、その教えの中心にあったものは、涅槃の境地に達するための努力と精進の大切さでありました。
世の中のものは、すべて休み無く移り変わっている(無常)。どんな人にも、必ず別れのときは来るのだから(死)、悔いのない生き方をするよう、せめて生きている間にも怠らず努力することが大事です。【仏遺教経】

お釈迦様は、15日の満月の夜、頭を北に、右脇を下に顔を西に向け、静かに眠るように亡くなりました。人も動物もみんな声をあげて泣き伏し、おわかれを惜しんだと伝えられています【大般涅槃経】。そして、その様子を描いたものが、皆さまのお参りする涅槃図です。毎年この時期に掲げ、お釈迦様の威徳をしのび、今のいのちに感謝し、教えとともに生きることをお誓いするのが、涅槃会でございます。



drecom_zuien_ji at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)